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国際研究チームは、ボリビアのアンデス山脈東側に広がるユンガス雲霧林の小型野生ネコを、新種Leopardus tilcayoとして科学誌Current Biologyに発表しました。イエネコの新品種ではなく、オセロットなどと同じLeopardus属に含まれる野生の「タイガーキャット」の一種です。

研究を紹介したブラジルのリオグランデ・ド・スル・カトリック大学によると、チームは南米各地の38個体について全ゲノムを解析しました。その中には欧州と米国の博物館に保存されていた8つの歴史的標本も含まれます。現生個体と標本のDNAを合わせる「ミュゼオミクス」によって、見た目だけでは区別しにくい系統を比較しました。

分析の結果、従来ひとまとめに扱われることがあったタイガーキャットは5つの異なる種から成るとされ、ボリビアの系統がL. tilcayoとして記載されました。研究者は、姿がよく似ていても遺伝的には異なる歴史を持つ「隠蔽種」であることが、分類を難しくしてきたと説明しています。

ティルカヨは淡い茶色の毛に不規則な暗色のロゼット模様があり、報道では体長約46センチ、体重約1.4キロとされています。平均的なイエネコより小柄ですが、野生動物であり、家庭で飼う猫として発見されたわけではありません。生態や個体数については、まだ分かっていないことが多くあります。

新種記載の中心になった雄は2016年、ボリビアのノル・ユンガスで幼い時に住民に見つけられ、その後、野生動物保護施設La Senda Verdeへ移されました。遺伝解析によって従来想定されていた種とは異なる系統と分かり、新種の基準となるホロタイプに位置付けられました。

学名の種小名tilcayoは、地域社会が以前から使ってきた呼称に由来します。「科学者が猫そのものを初めて見つけた」というより、地元で知られていた動物を、ゲノムと標本の比較で独立した種として正式に分類した発見です。この違いを押さえると、ニュースの「新発見」を正確に理解できます。

新しい分類は保全にも関係します。広い範囲にいる1種だと考える場合と、分布の狭い複数種だと分かる場合では、個体数や絶滅リスクの評価が変わるためです。研究チームは生息地の喪失や分断、狩猟、家畜・ペット由来の病気、低い遺伝的多様性を課題に挙げており、今後はユンガスの生息域と個体数を種ごとに調べる必要があります。

2026年9月19日6時09分確認。新種の分類はCurrent Biology掲載論文と参加大学の発表を基準にしています。生息数、分布、生態、保全状況には未解明な点があり、野生個体をイエネコとして扱うことはできません。画像はAI生成の説明用イメージで、実在するL. tilcayoの個体や研究写真を再現したものではありません。